客室清掃費は、清掃スタッフの人件費と作業時間によって決まります。感覚的な作業時間の想定は「割高な費用請求」や「見積金額との相違による増額交渉」といった、不都合な事態を招きかねません。
そこで大和ライフネクストでは、独自の管理設計シートを用いて、ホテルごと・ルームタイプごとに1室あたりの清掃時間を想定し、清掃費算出のベースにしています。
「ベッドメイク」「アメニティの設置」「掃除機掛け」…等、作業工程を約70の項目に細分化。プロの目線で作業時間を検討します。
管理設計シートはお客様と共有し、透明性の高いお見積のご提示を可能にしています。作業工程の短縮や効率化について、お客様と協議を重ねながら、最適な業務内容と費用のバランスを見極めます。
大和ライフネクストでは、ご滞在されるゲストからのクレームやコンプレインを1,000室に1件以下に抑えるべく、厳しい品質管理に取り組んでいます。
管理するホテル全体を対象に、発生してしまったゲストクレームの収集を毎日実施。その結果について、担当者全員で対策会議を開催し、原因究明と再発防止策を一件一件に対し講じていきます。
集計したデータは細部に渡って分析。クレームやコンプレインの「見える化」を図り、管理ホテル全体へ配信・フィードバックしています。
さらに、品質管理目標を達成したホテルの清掃スタッフを表彰するなど、モチベーションアップも促進。現場でのクレームゼロに向けた取り組みはもちろん、問題を現場任せにせず、組織的に一元管理することで品質管理に努めています。
大和ライフネクストでは清掃スタッフの教育計画や教育手法、効果測定の方法を浸透させる専門部隊として、「メイクトレーナーチーム」を設けています。 清掃スタッフに対する定期的な講習・指導を「教育計画」→「教育」→「効果測定」→「課題の洗い出し」というPDCAサイクルに落とし込み、3ヶ月に1度の頻度で実行、一元管理しています。 また、定期巡回による教育の他、清掃スタッフが時間や場所にとらわれずに研修が受けられるよう、動画を用いたe-ラーニングも実施しています。 独立した専門部隊であるメイクトレーナーチームが手がける「教育サイクルの一元管理」と「e-ラーニング教材の提供」により、日々の作業に追われ現場では後回しになりがちな品質改善にスピード感をもって対応します。
慢性化する人材不足に対し、大和ライフネクストでは技能実習制度を導入し、安定した人材確保を実現しています。 技能実習生に対しては清掃スキルの教育はもちろん、日本語のテストや日本で生活する上でのルール・礼節の教育も行っており、日本国内で通年採用している清掃スタッフと共に、コミュニケーションをとりながら清掃業務にあたっています。 清掃品質やコミュニケーション能力、マナーの面に関しても、全国の管理ホテルで高い評価をいただいており、これまでに200名超の技能実習生が活躍しています。
インドネシアからの技能実習生
大和ライフネクストでは、新たなホテルの管理を開始するにあたり、現場業務をサポートする「清掃環境整備チーム」を配置しています。
清掃環境整備チームは、これまでに多くのホテル管理を行う中で蓄積してきた「トラブル防止策」や「効率的な業務オペレーション」を、新たに管理するホテルでも浸透させることを目的としています。
東急ステイ 沖縄那覇
ハートンホテル 西梅田
THE BLOSSOM HIBIYA
MIMARU東京 上野NORTH
多くのホテル運営会社では、各ホテルごとに独立した運営を行っているため、様々な管理項目に関する全体把握や情報の集約、フォーマットの統一などが十分にできていない状況が見受けられます。また管理履歴を蓄積し、将来の計画に反映するためのサイクルが未整備であるため、修繕計画等の策定に影響が出てしまうことも考えられます。そこで大和ライフネクストは、ビル、工場、商業施設、厚生施設、マンション等の総合不動産管理会社としての経験やノウハウを活かし、ホテル分野においても建築・設備点検、修繕、リノベーション、プロパティマネジメントといった業務の効率的な管理運営を行う「ホテルバックヤードサービス」を提供しています。分野ごとに集めた建物の情報をポータルで管理。それを活用することで、必要なときに、必要な形で情報を引き出し、迅速かつ適切な対応をするための重要な手がかりとすることができます。