モデルケース -A様の場合-
A様の場合
ご夫婦で暮らしていたA様(男性)ですが、自宅で転倒して大腿骨を骨折して入院。手術後2ヶ月程度入院しリハビリを続けた結果、歩行介助してもらえばトイレにも行けるようになりました。しかし、入院期間が長かったため、認知症の症状が出ているようで、ナースコールを押しても看護師が来る前にトイレに立ってしまい、転倒してしまう危険性が高まってきました。
ご要望をしっかりとお伺いしながら、きめ細やかなサポートをいたします
病院のソーシャルワーカー
Aさんの治療は終わりましたが、このままリハビリのために入院を続けても転倒のリスクがなくなりません。見守りがしっかりしている有料老人ホームであれば転倒の危険性も少なくなるでしょうし、リハビリにも力を入れているところであればなおいいでしょう。奥様もできる限り通いたいとおっしゃっています。どこかよい有料老人ホームを奥様に紹介して差し上げて下さい。A様の奥様やそのご家族がご自分で施設を探すことも可能ですが、病院のソーシャルワーカーから有料老人ホームの紹介会社をお教えすることが一般的です。
ソーシャルワーカーからご相談をいただいた担当者は、奥様とお会いし、細かなご希望をお伺いしながら、ご要望に沿った施設をご提案することになりました。
奥様
娘がインターネットで探してくれたのですが、最寄りの駅から5つ目の駅で、そこからバスで10分程度のところにあるXホームです。一時金がゼロで毎月の費用も安いので人気のようですが、一部屋空いているということでした。こちらも候補として考え、そのほか良いホームがあったら紹介してください。担当者は、その場でXホームの担当者に空室状況を確認した後、持参した沿線の他のホームのパンフレットと比較一覧表を奥様にお見せして説明をはじめました。
担当者
今Xホームの担当者に確認しましたところ、空いている部屋は比較的お元気な方が多いフロアの部屋のためヘルパーの配置が手厚くなく、またヘルパーステーションからも離れています。見守りがしにくいお部屋ですのでご主人には少々不安かと考えます。またレクリエーションやリハビリにも決して力を入れているホームとは言えないようです。 私がお持ちしたホームのパンフレットがこちらです。一時金が少々必要ですが、Xホームと比較しますと月額利用料が若干安いYホームです。ヘルパーステーションの目の前の部屋が空いていますので、見守りは比較的安心できると思います。沿線の少し先の駅が最寄りとなるZホームは、Yホームよりも一時金、月額利用料とも少々高くなりますが、駅とホームの間を無料のシャトルバスが運行しています。またレクリエーションも毎日午前、午後に行っており、ご入居者の皆様のリハビリに繋げています。3つ目のホームは・・・奥様
いろいろな観点で比較する必要があるのですね。金額や最寄り駅だけでは決められないとこがよくわかりました。では、XホームとYホームをぜひ見学してみたいです。担当者
かしこまりました。各ホーム担当者にしっかり案内してもらうために、当方にて見学日程を調整し、私が同行いたします。可能であれば娘さまにもぜひご一緒いただきたいと思います。見学後、奥様は娘様のご家族ともしっかり相談し、Yホームにご入居を決めました。担当者は、ソーシャルワーカーにもフィードバックし、退院日程の調整、Yホームの担当者による本人面談日の調整を行っていただき、入居契約日、ご入居日が決まりました。また担当者は、ご契約にあたっての注意事項をまとめた資料を基に、奥様と娘様にご説明しました。そしてご入居日、担当者はホームのスタッフと一緒に現地にてご本人様をお迎えいたしました。