長期修繕計画

長期修繕計画は、修繕計画を予測し、収支計画を把握することから始まります。修繕の内容とそれにかかるお金の動きを明確にし、先々までの資金計画を適切に練り上げます。
ヒトの生涯設計、「ライフプランニング」のように、マンションにおいても、このようなシミュレーションを行うことが重要です。

長期修繕計画

「長期修繕計画」は修繕を行う項目やその時期、概算の費用をまとめたものであり、一般的には30年以上でかつ大規模修繕工事が2回以上含まれるように策定します。
そして、計画された修繕費用を捻出するための収支計画も長期修繕計画に含まれ、修繕積立金の現状と将来を予測し、今後必要となる修繕積立金の目安を知ることができます。修繕積立金の不足が予測される場合は、理事会などで長期修繕計画の見直しや、修繕積立金の改定を検討します。

修繕積立金計画

「修繕積立金計画」は、長期修繕計画期間の修繕積立金収入累計と支出累計を試算したものです。積立金の現状と将来を予測し、今後必要になる積立金額の目安を知ることができます。
積立金の不足が明確な場合は、資金不足になる時期・金額などを早めに知ることで、理事会での検討や、総会での積立金改定の合意をスムーズに進めることができます。

大和ライフネクストの長期修繕計画

大和ライフネクストでは管理実績データを活用した独自の長期修繕計画支援システムを採用しています。
日常的な点検や各種診断結果、過去の修繕履歴情報を反映し個々のマンションに合った長期修繕計画を提案します。

毎年最新の期に更新した長期修繕計画をお届け

毎年、管理組合の事業年度終了後に1年間の工事実績を反映するとともに、計画期間の開始期および終期を1年ずつ次年度に更新することで現状を把握しやすい長期修繕計画をお届けしています。
1. 工事履歴を確認
これまでに完了した工事内容や、支出した金額を確認します。
2. 工事予定見積り金額を反映
直近の工事予定見積を取得済みの場合は、長期修繕計画に反映します。
3. 管理組合のご要望を反映
計画時期の変更など、ご要望を反映します。

トレンドを反映した計画への定期的な見直し

長期修繕計画にはマンションごとの劣化状況、社会的環境の変化、工事費の変動といった不確定な要素が含まれることから、国土交通省のガイドラインでは5年程度ごとに調査・診断を行い、その結果に基づいて見直すことが推奨されています。当社では、より精度の高い長期修繕計画のご提供を目指し、豊富な管理実績データやメーカー、施工会社からのヒアリングを通じて多角的な分析を行っています。また、修繕項目ごとに設定周期や金額など長期修繕計画の設定基準を定期的にブラッシュアップしています。
※最新基準を反映する長期修繕計画の全体的な見直しには別途費用が必要となります。

ご要望に合わせて修繕計画をカスタマイズ

当社では国土交通省長期修繕計画作成ガイドラインの考え方に沿った長期修繕計画を提案していますが、管理組合の要望を確認し、当社の管理マンションのノウハウを活用したカスタマイズ案の提案をすることも可能です。修繕積立金が不足する場合、支出削減を目的としたカスタマイズは有効なアプローチです。また、居住者のニーズに応じて優先度の高い工事を選定、反映することでマンションのコンセプトに合わせた長期修繕計画を作成することができます。

カスタマイズ案作成の進め方

最初から、カスタマイズした長期修繕計画を提案するのではなく、国土交通省のガイドラインに定められている標準的な計画をご理解いただいたうえで、管理組合独自の長期修繕計画を作成することが大切であると考えます。

1. 現状の修繕積立金計画の確認
何期に、いくら不足するのか?どのくらいの積立金が必要となるのか?
2. 管理組合のご要望の確認
修繕工事をどのレベルまで実施したいか?積立金をいくらくらいにしたいか? 
3. カスタマイズ案の作成
カスタマイズ項目と内容の検討(修繕周期/設定金額/修繕内容の変更)。
4. カスタマイズ案の提案
リスクの確認。今後の修繕積立金を確認
5. 独自の長期修繕計画案を総会承認

※長期修繕計画のカスタマイズには別途費用が必要となります。